バイクの個人間売買 具体的な方法と注意点とは?
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バイク個人売買 売却までの順番と注意点
個人間売買であっても、まず最初に『販売価格(売却希望価格)』を決めておくことが大切です。
「だいたいこのくらいの金額で・・・」といった、あいまいな気持ちでいると
余計なトラブルの元にもなりかねません。
また、オークションの場合は、スタート価格を高くし過ぎると、落札されないこともありますし
逆に価格を低く設定しすぎると、買取業者よりも安い落札価格になってしまうことも。。
ですから、事前に「同程度の中古バイクの販売価格」と「買取専門店の査定額」の両方をチェックし
自分のバイクのおおよその価格相場を参考にした上で、販売価格(売却希望価格)を決めておきましょう。
【バイク販売価格の決め方の流れ】
1. オートバイ総合情報サイトのバイクブロスやWEBIKEなどで、売却予定のバイクと同程度の条件(年式や走行距離)の中古バイクの販売価格相場をチェックする。
2. 売却予定のバイクを、複数のバイク買取業者に査定してもらい、バイクの状態や傷の有る無しなどの、客観的な評価と査定額をチェックする。 ⇒バイク買取査定おすすめ店のご案内
3. 中古バイクの価格相場と買取業者の査定額の両方を検討した上で、売却希望価格を決める。
※オークションを利用する場合は、買取業者の査定額のやや高めの金額をスタート価格に設定すると良いでしょう
また、購入希望者が納得できる説明や、オークションに出品する際の説明書きのためにも
バイク買取専門店を最低でも1社、できれば3社以上に査定してもらい
バイクの状態や小キズなどの「客観的な評価」をあらかじめ知っておくことをお勧めします。
バイクの購入希望者が現れてから、あわてることがないように
あらかじめ必要書類を用意しておきましょう。
書類が揃っていないと必要な手続きができず、売却成立してもスムーズな引き渡しができません。
必要書類はバイクの排気量によって変わってきますので、下記を参考にしてください。
バイク(125㏄以下)を売る側が用意するもの | バイクを買う側が用意するもの |
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■廃車証明書(※1)
■自賠責保険証明書
■譲渡証明書(※2) |
●軽自動車税申告書
●ナンバー交付(標識交付)申請書 (役所にあります)
●身分証明書
●印鑑 |
(※1)廃車証明書は「標識交付証明書」と「印鑑」「ナンバープレート」の3つを持って、お住まいの市町村区役所で廃車申込書を提出すると受け取れます。
「標識交付証明書」を紛失した場合は、原付バイクを登録した市町村区役所で再発行(無料)してもらえます。
(※2)譲渡証明書はこちらからダウンロードできます。
バイク(125㏄~250㏄)を売る側が用意するもの | バイクを買う側に用意してもらうもの |
---|---|
■軽自動車届出済証
■印鑑
■ナンバープレート
■自賠責保険(共済)証明書
■譲渡証明書(※2)
■申請書等代金 |
●印鑑
●住民票
●軽自動車届出済証記入申請書
●軽自動車税申告書
●自賠責保険(共済)証明書 |
※ 軽二輪バイクの名義変更は、ナンバーを管轄する運輸局(支局)で行います。
手続きの詳細は各都道府県運輸支局のHPをご確認ください。
バイク(251㏄以上)を売る側が用意するもの | バイクを買う側に用意してもらうもの |
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■自動車検査証
■印鑑
■自賠責保険(共済)証明書
■譲渡証明書(※2)
■委任状(※3)
■軽自動車納税証明書
■ナンバープレート
■申請書等代金 |
■印鑑
■住民票
■自動車検査証記入申請書
■軽自動車税申告書
■手数料納付書 |
(※3)委任状はこちらからダウンロードできます。
(バイクの名義変更手続きを前所有者が行わない場合、前所有者の印鑑が押されている委任状が必要になります)
※ 小型二輪バイクの名義変更は、ナンバーを管轄する運輸局(支局)で行います。
手続きの詳細は各都道府県運輸支局のHPをご確認ください。
なお、バイクの車検が切れている場合は、車検を通さなければならないため、バイク車両を管轄の運輸局(支局)へ持ち込む必要があります。
その他の確認および準備事項
必要書類の他に、確認および準備しておくべきことは以下の通りです。
ローンの確認
ローンが残っていると、車検証の所有者が自分ではなく、車の販売店や金融機関になっており、名義変更ができないので、バイクを売りたい場合は予めローンを完済しておく必要があります。
写真を撮っておく
事前にバイクの写真を様々な角度から撮っておき、購入希望者にあらかじめ渡しておくことで、売却後になって「どこそこにキズがあった」などと言われるクレームを、ある程度予防できます。
キズや凹みを隠すような写真ではなく、できるだけありのままの正直な写真を撮っておきましょう。
また、オークションを利用する場合は、綺麗でわかりやすい写真が添付されているかどうか?が、落札価格に大きく影響しますので、手を抜かずにしっかりと撮影しておくことが大切です。
バイクの輸送手段について確認しておく
遠方の人に売却する場合は、バイクの輸送手段と輸送料金も、事前に確認しておきましょう。
とくにオークションを利用する場合は、自分の住んでいる地域から発送先までの輸送料金情報をきちんと記載しておくことで、落札する側も安心して購入することができます。
Yahoo!と提携している代行netをはじめ、様々なバイク輸送サービス会社がありますので、各サービス会社のHPを紹介して、輸送料金の目安にしてもらうと良いでしょう。
【バイク輸送サービス一例】
■代行.net ■クロネコヤマト ■バイクブロス ■アイライン
なお、注意事項として「バイクの輸送に関わる費用はすべて実費にてご負担いただきます」と、あらかじめ説明しておきましょう。
バイクの販売価格を決め、書類などの準備が整ったら、いよいよバイクを買ってくれる人を探します。
個人間売買の場合、だいたい以下の3つのような手段が考えられるでしょう。
- 友人や知人のつてを利用する
- フェイスブックなどのSNSや、自身のブログなどを利用して購入希望者を募る
- ヤフーオークションなどの個人間売買サイトを利用してバイクを出品する
ヤフーオークションなどの個人間売買サイトを利用する際には
手数料(数千円~)がかかりますが、購入希望者が複数現れた場合、
競りによって思った以上に高額で落札される(高く売れる)こともあります。
いずれにせよ、希望金額で売却するためには
バイクの現状について、良い所や悪い所、整備状況などを正直に伝え
購入希望者からの信頼を得ることが大切になってきます。
個人間の売買であっても『売買契約書』は必ず作成しましょう。
web上で「バイク売買契約書 ひな形」で検索すれば、サンプル書式がありますし
大きな書店であれば、複写紙の売買契約書が販売されています。
売買契約書には商品説明やバイクの引き渡し方法、各種手数料に関する取り決めなどの他に
”落札後の取引の流れ”についても記載しておきます。
特に下記の3つはトラブル回避のためにも、必ず明記しておいた方が良いでしょう。
- バイク(現車)の引き渡しは”名義変更”または”廃車手続き”の後であること
- バイク購入代金の決済方法と支払い期限日
- バイク引き渡し後のクレームや返品要望は一切無効であること
(必ず引き渡し前に現車確認をしてもらいます)
必ず現車確認と試乗をしてもらう
事前に現車の確認および試乗をして、納得の上で契約(落札)してもらうように
前もって説明しておくことは非常に重要です。
バイクの個人間売買のトラブルで多いと言われるのが、購入(落札)した後に
「説明のないキズや故障があるから安くして欲しい」とか
「思っていたのと違うので返品したい」などといったクレームです。
そうしたクレームやトラブルを避けるためにも、必ず契約(落札)前にバイクに試乗してもらい
お互いにしっかりと納得した上で売買契約を結ぶようにしましょう。
もし、購入(落札)希望者が遠方で、どうしても試乗や現車確認ができないという場合は、
「現状販売」ということを誠実に伝えて、バイク譲渡後のクレームや返品・修理代などの要望は
いかなる場合も一切受け付けないことを、合意書(念書)にして約束してもらいましょう。
いずれにせよ、売買契約書とはまた別に、合意書を書いてもらうくらい慎重でないと
個人売買を理解していない人にあたった場合、後で大変なことにもなりかねません。
合意書の書き方は、特に決まりはありませんが、以下の内容は必ず含めてください。
- 当事者双方の名前と住所、取り決め内容、日付、両者のサインまたは印鑑
- 二通作成して、それぞれに割り印が押されていること
バイクの個人間売買でもっとも面倒で、トラブルの元になりやすいのが名義変更です。
名義変更の手続きをしないと、自動車税があなたにかかってきてしまいますし
バイク購入者が事故を起こした場合、あなたの責任になってしまう恐れがあります。
ですので、名義変更(または廃車)の手続きは、バイクを引き渡す前に行い
名義変更完了後に、現車を引き渡すようにしましょう。
一般的には3~5万円程度の保証金を預かった上で
名義変更に必要な書類やナンバープレートなどをバイク購入者に渡し
購入者側で名義変更の手続きを行ってもらうのが良いとされています。
もし、購入者側での名義変更が、どうしても難しいと言われた場合は、
名義変更代行サービスなどを利用してもらうように勧めましょう。
なお、契約書にはあらかじめ注意事項として
「名義変更(新ナンバー取得)に関わる費用はすべて実費にてご負担いただきます」
と記載しておくと良いでしょう。
名義変更の具体的な方法と流れは、バイクの排気量によって異なります。
詳細は別ページにて案内していますので、以下のリンク先を参考にしてください。
バイク引き渡しまでの流れ
バイク引き渡しまでの大まかな流れについては、以下を参考にしてください。
① 購入希望者に現車の確認および試乗をしてもらう。
↓ ↓ ↓
② 契約書を交わし、所定の代金(手数料または保証金)を受け取ったら、名義変更に必要な書類等を購入者に渡す。(郵送も可)
↓ ↓ ↓
③ 購入者側のほうで名義変更の手続きをしてもらい、新しいナンバープレートをこちらまで持参してもらう。(郵送も可)
↓ ↓ ↓
④ バイク購入代金の支払いを確認後、新ナンバープレートを取り付けて現車を引き渡す。(または相手先まで輸送)
↓ ↓ ↓
⑤ 購入者の方で自賠責保険の移管をしてもらう
↓ ↓ ↓
⑥ 取引完了
オークション利用の際の注意点
オークションでバイクを出品する際の注意点をチェック!
ヤフオクなどのオークションサイトにバイクを出品する際の注意事項を
箇条書きにしてまとめましたので参考にしてください。
■ 初めてオークションに出品する人は信用度が低いため、他の品物で売買経験を積み、自分の評価を高めておこう!
※ヤフオクには、出品者と落札者ともにお互いを評価しあうシステムがありますので、初めて利用する人や評価が低い人は、避けられてしまう傾向があります
■ 新規利用者や、評価が低い人などは、落札者都合で断ることも大事!
※評価の低い人や低額の商品しか落札したことがない人は、取り引きをあらかじめ断っておいた方が無難かもしれません
■ 必要な手続きと流れについて、できるだけ細かく丁寧な説明文を書いておこう!
※バイクの説明文(商品案内)はできるだけ細かく記載し、落札後の取引の流れについても詳細に書いておくことが重要です
また、どういった理由でバイクを手放すことになったのか?について記載しておくと、購入希望者も安心できますので、落札の可能性が高まります
■ 現車確認後にキャンセルした場合は、キャンセル料が発生することを明記しておこう!
※ヤフオクはYAHOO!プレミアム会員費や出品システム利用料の他に、落札システム利用料もかかります
■ オークションでバイクを売買する際には、バイク所有者の名義変更が必要!
※名義変更のためには、必要書類(委任状や譲渡証明書)の用意、市町村区役所または陸連局での登録、税金の申請などを行う必要があります